「き、貴様ぁ…いつか殺してやる…」
「いいぞ。その意気だ」
ぐっとその細い腰に手を当てて逞(たくま)しい身体に引き寄せるデミトリ。
「…っぁ!」
*
「…ふむ、その恥辱をこらえる苦悶の表情…身体の流れる様なうねり…予想以上の上玉だったようだ」
「ギ、ギースさまぁ!!」
「嘘だと言ってください!」
その会場には配下の男たちが全員呼び集められていた。
そこでよりによってこの謎の吸血鬼男によって女の肉体へと変えられたギース・ハワードはその肢体をさらされる破目になったのである。しかも、よりによって妖艶なバニー・ガールの衣装を着せられてである。
「こ、殺せ!いっそ殺してくれ!」
「まさか、そんなもったいないことをするものか。帝王の立場に敬意を表して単なるバニー・ガールではなくゴールデン・バニーにしてやったのだぞ」
イラスト:叙火さん
「き…さまぁ…」
「心配するな。ここにいる男どもは全員女に変えてやる。お前の一家はこれから私のハーレムへと変わるのだ」
吸血鬼男の高笑いがこだました。
激昂した男どもの野太い怒号は、数分後には黄色い悲鳴に変わるのだった…。
end
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